シューベルト :ピアノ・ソナタ 第6番 第3楽章 D 566

Schubert, Franz:Sonate für Klavier Nr.6  Mov.3 Scherzo:Allegro vivace

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:6分40秒
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解説 (1)

解説 : 髙松 佑介 (598文字)

更新日:2019年4月28日
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スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ、変イ長調、4分の3拍子

主部(ABA’)-トリオ部(CDC’)-主部のダ・カーポ、というスケルツォに典型的な複合三部形式を取るが、特に主部の中間部における素材の多様性により、規模の上で前作までのピアノ・ソナタを大きく上回っている。

冒頭主題は変イ長調で快活に始まる。冒頭では四分音符+長い音符という左手のリズムが提示され、第5小節から四分音符+二分音符というつづまった形になり、このリズム形はA部を特徴づけることになる。属調である変ホ長調で冒頭セクションが閉じると(第12小節)、このリズム形の伴奏に支えられて変ホ長調で旋律が展開し、反復記号となる。

中間部は、まず左手で奏されるレガートの旋律を、右手が追うカノンで始まる。変ホ長調から変ホ短調を経て、変ト長調へと転じると、異名同音の関係を利用して急に嬰ヘ短調の半終止が現れる。これを蝶番として、ゼクエンツを主体とした後半部が続き、A部が回帰する(第83小節)。この再現部では、第13小節の変ロ音に対応する第95小節を変ホ音で再現することで、主調に留まるよう変更が加えられている。

トリオ部は、四分音符+二分音符の伴奏リズムを基調とする主部に対して、八分音符による流れるような伴奏を基調とする。ただし、中間部(D部)に二分音符+四分音符というリズム形が顔を見せることで、主部とトリオ部がリズム的に関連付けられている。

執筆者: 髙松 佑介

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