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クレメンティ : 第4番(ソナチネアルバム第10番) 第3楽章 Op.36-4 ヘ長調

Clementi, Muzio : No. 4 Mov.3 Rondo: Allegro vivace F-Dur

作品概要

楽曲ID: 50730
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナチネ
総演奏時間:1分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用3 応用4 応用5 応用6 応用7

楽譜情報:15件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (618 文字)

更新日:2025年10月23日
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テンポに関して議論になる第3楽章です。筆者の場合、2拍子ですので、4分音符=100辺りで演奏したいと思いますが、サンプルの動画はこれより遙かに遅いテンポですが、テンポは自由ですので、無理に速くする必要もありません。

この第3楽章で、技術的問題は、左手3連符のアルペジオです(例、4〜7小節間)。この3連符、普通に弾いてしまうと、音量が大きくなりすぎ(特に速いテンポでは)、右手のメロディーラインが聞こえづらくなりますので、音量を落とせるだけ落とすのですが、そうすると今度は、ムラや、粒ぞろいの悪さが目立ってきます。練習方法としては、リズム練習で、真ん中の音を長く伸ばし、アクセントを付けるようにします。例えば、FACだったら、Aの音に対して強く弾き、長く伸ばす様にして、真ん中の指を鍛える様にします。その他、ピシュナやドホナーニ的な、独立を目指す練習も効果的です。

とにかくこの左の3連符を弾いた時、軽く、ppで、しかしムラが無く、粒もそろっている状態が望ましいです。

この第3楽章、ペダルはほぼ使いません。Aセクションは少なくとも、最後のFACの和音の所に少し入れる程度にしておき、あとはペダルは不要になります。

弦楽4重奏等を思い浮かべて軽やかに弾いてみて下さい。

執筆者: 大井 和郎

楽譜

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