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クレメンティ : 第4番(ソナチネアルバム第10番) 第2楽章 Op.36-4 変ロ長調

Clementi, Muzio : No. 4 Mov.2 Andante con espressione B-Dur

作品概要

楽曲ID: 50729
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナチネ
総演奏時間:1分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用3 応用4 応用5 応用6 応用7

楽譜情報:15件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (617 文字)

更新日:2025年10月23日
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歌劇のアリアと考えますが、女性歌手の2重唱と考えます。左手はペダルポイント的に延ばされている音が続きますが、拍を刻む位置に書かれているため、一つ間違うと縦割りの音楽になりやすく、横に流れるべき音楽の妨げになります。例えば14小節間はバスにBがありますが、これがペダルポイントのBです。912小節間も同じです。この第2楽章はとにかく、左手を可能な限りppで弾く事です。

14小節間は割と楽器の数も多いアンサンブルですが、58小節間は楽器数は減り、例えば、木管だけの小編成のアンサンブルと考えます。そして912小節間で再び大編成、そして1316小節間で再び小編成と考えます。この時、15小節目にフォルテが書いてありますが、これはあくまで小編成の中のフォルテですので、メゾピアノくらいでも十分です。

Bセクションでは、度々オーケストラが休みになりますので、その小節はソリストが自由に歌って下さい。17小節目、19小節目がその場所です。

全体的に、緩やかで大人しめの伴奏が常に流れていて、その中で、女性歌手が2重唱でたっぷり歌う感じを出してみて下さい。そして、曲中に書いてある、フォルテやフォルテシモを鵜呑みにせず、少し強調する程度に留めておくと良いでしょう。

執筆者: 大井 和郎

楽譜

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