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カバレフスキー : 35の子供のためのやさしい小品 かわいいハリネズミ Op.89-8

Kabalevsky, Dimitri : 35 Easy Pieces  A little hedgehog Op.89-8

作品概要

楽曲ID:47726
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:0分20秒
著作権:保護期間中

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎1

楽譜情報:9件

解説 (2)

解説 : 杉浦 菜々子 (239 文字)

更新日:2024年9月12日
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Allegretto staccatissimoと書かれています。速すぎることなく、2拍子の2拍目を感じましょう。2小節フレーズの最後は、8分休符になっています。突然ピタッと止まるハリネズミの動きを表しているのでしょうか。みなさんも色々とイメージしてみてください。音の動き方や休符などに対し、意味を感じ、ただどんどん行ってしまうのではなく、チャーミングな表情が出ると良いですね。9小節目からは、最後のアクセントの「ド・ド・ド!」に向かって一気に進み、かっこよく弾き切りましょう。

執筆者: 杉浦 菜々子

演奏のヒント : 大井 和郎 (596 文字)

更新日:2018年3月12日
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8. かわいいハリネズミ

この曲の大切なところはなんと言っても「楽しさを表現する」事です。これがこの曲で大切な事です。というのも、この曲はバランスの心配はほぼ無用で、左右の手、どちらも同じ音量でかまいません。複数のネズミをイメージして、どちらも同様に扱います。また、レガートも1音も無いのでむしろスタッカートを如何に短く、軽く弾くかが次に大切な事です。

さて、強弱ですが、筆者の楽譜にはマーキングは、メゾフォルテ、ピアノ、フォルテの3種類が書かれています。

構成は、4小節ずつ3段と考えます。

1段目、メゾフォルテで始まります。最初の2小節よりも、3-4小節間の方が若干おとなしめかもしれません。1-2小節間と3-4小節間では表情を微妙に変えてみましょう。

2段目、忙しい様子の描写です。停まらずに、しかし走らずに5-8小節間を弾きます。ダイナミックはメゾフォルテのままで良いでしょう。特にシェーピングの必要もありません。

3段目、pから始まり、最後はフォルテ+アクセントで終わりますのでかなり強くなりますね。pから徐々にクレシェンドして、遠近感を表現し、フォルテで終わります。ritなどもかけません。

この曲は単純に、少し打楽器的に弾いて良いと思います。テンポはメトロノームのように正確に弾き、短いスタッカートで楽しく弾きます。楽しさを表現し、そしてダイナミックの幅も広く持つことが大切です。

執筆者: 大井 和郎

編曲・関連曲(1)

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35の子供のためのやさしい小品 かわいいハリネズミ(杉浦菜々子)