バッハ :前奏曲とフーガ プレリュード BWV 895
Bach, Johann Sebastian:Praludium und Fuge Prelude
演奏のヒント : 大井 和郎 (427文字)
13小節の短いプレリュードですが、この中でドラマを作って下さい。このプレリュードそのものがまさに「即興」であり、メトロノーム通り正しいリズムで弾くのでは無く、即興演奏のように弾くことも大切です。例えば、10小節目、1拍目は16分音符、2拍目から32分音符になりますが、これは、徐々に加速していく音形と考えます。その時2拍目からいきなり倍の速度になるのではなく、2拍目はまだ1拍目の16分音符と変わらない速さで弾き、3拍目、4拍目とアチェルランドをかけていくと自然な流れになります。
ここから先は主観的な話になりますが、このプレリュードのピークポイントは、9小節目3拍目のソプラノ、C が最高音であり、ここをピークポイントとしても良いです。または、和音を考慮するのであれば8小節目2拍目のBをピークポイントとしても良いです。いずれにせよ6小節目の3拍目の和音、FACisはショッキングな和音です。この和音からピークに向かって、テンションを上げていって下さい。
前奏曲とフーガ イ短調 BWV895 プレリュード
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