カッコーの鳥の鳴き声の描写と言われている曲ですが、そうだとしたら、4羽の異なった鳴き声の鳥がいるとお考え下さい。基本4声体とお考え下さい。

ソプラノ 185~190小節間 テーマを歌います。

アルト 191~197小節間 テーマを歌います。

テノール 198~204小節間 テーマを歌います。

バス 211~216小節間 テーマを歌います。

そして基本的には明るく、楽しいフーガです。2拍子で感じ、決して遅めのテンポで弾かないように。

このフーガでは、テーマが歌と言うよりは、「繰り返しの面白さ」の要素が強いので、特に綿密なラインのシェーピングは必要ではありません。むしろ、声部によって異なる音質(声質)が欲しいところです。ですので、ある声部は柔らかく、ある声部は煌びやかに、ある声部は大人しく、ある声部はきつく等、声部を独立させる工夫の方が欲しいところです。