バッハ :ソナタ 第3楽章 BWV 963

Bach, Johann Sebastian:Sonata Fugue

作品概要

楽曲ID:45782
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:3分10秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (508文字)

更新日:2023年9月20日
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この楽章は、パイプオルガンでの演奏と考えて下さい。

曲の性格:悲しみの表現です。当たり障り無く、大人しく進むのですが、切なさや優しさも含まれています。

曲の流れ:曲は終わりに行くに従って徐々に厚みを増して、フォルテで終結します。つまりは、最初から緊張感と方向性を持ち、ppからスタートし、テンションを緩めること無くピークポイントに達するようにします。ちなみにピークポイントは171小節目とお考え下さい。その間、勿論ずっとクレシェンドをかけるのでは無く、時にpに戻ったりFになったりもするのですが、全体像を考えたとき、テンションは徐々に上がると考えます。

アーティキュレーション:故に、テーマで見られる4つの同じ音は、特にスタッカートにする必要も無く、(例:2小節目1~2拍間、EEEE)。滑らかに連打音を繋ぎます。この連打音をレガートに演奏することで、より、厳かな感じを出せます。

音質:パイプオルガンを真似ます。例えば142小節目でソプラノがテーマになるところは、鋭いパイプのように、硬く大きな音量のテーマにしたり、テーマが出る度に音色を使い分けていきます。多くのストレッタが登場します。その度に音質や音量を変えて下さい。

執筆者: 大井 和郎
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