作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:0分55秒
著作権:保護期間中
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:基礎5 応用1 応用2 応用3
楽譜情報:10件解説 (2)
演奏のヒント : 杉浦 菜々子
(373 文字)
更新日:2025年4月2日
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演奏のヒント : 杉浦 菜々子 (373 文字)
タイトルの通り、優雅で繊細なフランス人形の姿を思わせる作品です。全体は、冒頭から16小節目までと、17小節目から最後までの二つの部分に分かれており、それぞれ下行する動きが特徴的です。両手を使いながら、一つの流れるようなラインを作ることを意識し、自然な音楽の流れを表現しましょう。
この曲は3拍子で書かれており、軽やかなワルツを思わせます。人形が上品に踊る様子が目に浮かぶようです。8分音符で動く部分と、全音符で動く部分の違いを意識し、違いを感じることが大切です。8分音符の流れはなめらかで軽やかに、全音符の響きは豊かに響かせます。また、四分音符が主体となる部分では、一音一音にたっぷりとエネルギーを感じながら演奏すると、曲全体の表情が引き締まるでしょう。音の質感やフレーズのまとまりに注意しながら、優雅さと繊細さを兼ね備えた演奏を目指してください。
演奏のヒント : 大井 和郎
(728 文字)
更新日:2018年3月12日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (728 文字)
7.フランス人形
短い曲ですが、とても色々な弾き方を耳にします。表示記号は、Delicately, gracefullyとありますね。デリケートに、優雅に、という意味です。どうしたらデリケートに、優雅になるかという話になりますが、失敗例として耳にしてきたのは、極端にテンポが遅い場合でした。この曲は確かに3/4拍子ですが、拍を感じさせてしまうような弾き方になると音楽が縦割りになり、横に流れません。横にスムーズに流れることでデリケートさや優雅さが出ます。筆者がこれを演奏する場合、0:35秒で終ります。つまり割とテンポは速いです。
人形のサイズが自分の何倍もある大きなものであればともかく、通常小さな人形をイメージした場合、そこに寄せる想いは決して重たく大きいものではなく、むしろ軽く、快速で良いと思います。その速いテンポで弾いた時、9小節目から14小節目のタイミングは心地よいものになり、音楽が理に叶います。
曲のムードは2小節単位、または4小節単位で変化します。例えば、1-4小節間は楽しくおしゃべりをしている様子、5-8小節間は少しわがままな感じを出し、9-10小節間は何か良いことを思い出し、11-12小節間はそれに納得し、13-14小節間は期待を膨らまし、15-16小節間は大きなスマイルを浮かべる、などです。奏者は想像力を膨らませて、それぞれの和音に対して、感じるムードを読み取ってください。
ギロックという作曲家は実に細かくテンポ変化の指示を出しています。この曲も後半になるに従って多くのテンポを変化させる指示が出ています。確実に、そして不自然にならないように、指示を守ってください。なお、ペダル記号に関しては、このペダリングの通りで良いと思います。
楽譜
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