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ヘンデル :6つのフーガ 第5番 フーガ イ短調 HWV 609 イ短調

Händel, Georg Friedrich:6 Fugen Fugue in A minor a-moll HWV 609

作品概要

楽曲ID:44963
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:フーガ
総演奏時間:5分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (418文字)

更新日:2024年11月18日
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悲しみと絶望に満ちたフーガです。半音階的進行は多く見られますし、ナポリの6 等の、ドラマティックな和音も多く使われています。冒頭、7度下行し、オクターヴ上がり、そこから減7度下行し、短2度、完全4度、そこから半音階で下行するという、極めて希なテーマです。

それらのテーマは、調に合わせて音程を変える、所謂、トーナルアンサーと呼ばれるテーマとして出てきます。そしてストレッタ(1つのテーマが終わらないうちにもう1つのテーマが重なって出てくること)も見られます。

アイデアとして、ハープシコードの演奏というよりは、オルガンの演奏をイメージして、太いパイプや細いパイプなど、重厚で、重々しい音楽として作り上げることが演奏のヒントになります。まずはテーマをはっきりと出し、その時は他の声部を極力抑えます。テーマをはっきり聴かせるだけでも十分に心に響くフーガになります。あとは、状況に応じて強弱の流れを作り、全体が平坦にならないように注意して下さい。

執筆者: 大井 和郎
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