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篠原 眞 :波状B

Shinohara, Makoto:Undulation B

作品概要

作曲年:1997年 
楽器編成:ピアノ合奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★

解説 (1)

解説 : 篠原 眞 (503文字)

更新日:2019年5月14日
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この作品は、12の半音を辿るメロディックな線の提示とその11の返送より成る計12の部分 - それらは人間の様々な心理とその現れとしての行動を暗示する - とそれらの繰り返し - それぞれ一回ずつ、但し最初の部分は二回 - すなわち総計25の部分より成っています。

  この繰り返しは個々の部分の継続的展開か、いろいろな変奏、或いは異なってはいるが類似したもの、などです。

  一部分からその部分への移行に際しては、それぞれ一つ前の部分の繰り返しが間に挟まれます。このことから作品には丁度引いては寄せる波の動きのようなフォームが与えられます。

  演奏は鍵盤だけに限られていますが、通常の奏法に加えて音量ペダルの少しの押し下げによって生じる短い余韻の音、無音で押し下げられた鍵の弦の共鳴による長い余韻の音、第三ペダルの使用による保持音と保持されていない音の重ね合わせ、等の奏法が用いられています。

  音は二台のピアノに配分され、これら二台ピアノは聴衆の前方左右に配置されます。こうしてステレオ次元も加わった空間音楽が聞かれるのです。1998年1月10日ミデルブルフ(オランダ)にて、向井山朋子と大井浩明により初演。

執筆者: 篠原 眞

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