作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(593 文字)
更新日:2023年4月16日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (593 文字)
更新日:2023年4月16日
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バーレスクとは、たわいも無い事を大げさに、滑稽に表現することと訳されています。音楽用語の場合はいたずら、ふざけ、など、深刻ではない音楽のことを指すようです。
このパルティータの中のバーレスクは、横に流れる音楽というよりは、縦割りの音楽と考えて良いでしょう。故に、3拍子を把握し、生き生きした感じが欲しいです。
前半は8小節ずつ、2つの部分に分かれます。1~8小節間と、9~16小節間にきれいに分かれます。1~8小節間では、5小節目をピークに、ダイナミックを上げていって下さい。9~16小節間では14小節目において、この前半の最高音であるCに達します。Cに達する前は2つの上行形シークエンスでテンションが上がっていきますので、このCをピークポイントと見て良いでしょう。
後半は17小節目から始まり、24小節目で一区切りつきます。1~8小節間と同じです。28小節目からは2小節単位の下行シークエンスになり、29~30小節間再び下行形シークエンスですが、31小節目で音量をあげ、32小節目で1つ目のピークポイントとして良いと思います。32小節目、2~3拍間、連続8度がここまであからさまになる事は大変珍しい事であり、ふざけている要素も入っているのかもしれません。
33小節目からは1小節単位の上行形シークエンスが4つも入ってきて、37小節目の3拍目、右手のFがもう1つのピークポイントとお考え下さい。
執筆者:
大井 和郎
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楽譜
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