バッハ :パルティータ 第3番 ブルレスカ BWV 827

Bach, Johann Sebastian:6 Partiten Nr.3 Bulresca

作品概要

楽曲ID:39167
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展5 展開1 展開2

楽譜情報:11件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (593文字)

更新日:2023年4月16日
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バーレスクとは、たわいも無い事を大げさに、滑稽に表現することと訳されています。音楽用語の場合はいたずら、ふざけ、など、深刻ではない音楽のことを指すようです。

このパルティータの中のバーレスクは、横に流れる音楽というよりは、縦割りの音楽と考えて良いでしょう。故に、3拍子を把握し、生き生きした感じが欲しいです。

前半は8小節ずつ、2つの部分に分かれます。1~8小節間と、9~16小節間にきれいに分かれます。1~8小節間では、5小節目をピークに、ダイナミックを上げていって下さい。9~16小節間では14小節目において、この前半の最高音であるCに達します。Cに達する前は2つの上行形シークエンスでテンションが上がっていきますので、このCをピークポイントと見て良いでしょう。

後半は17小節目から始まり、24小節目で一区切りつきます。1~8小節間と同じです。28小節目からは2小節単位の下行シークエンスになり、29~30小節間再び下行形シークエンスですが、31小節目で音量をあげ、32小節目で1つ目のピークポイントとして良いと思います。32小節目、2~3拍間、連続8度がここまであからさまになる事は大変珍しい事であり、ふざけている要素も入っているのかもしれません。

33小節目からは1小節単位の上行形シークエンスが4つも入ってきて、37小節目の3拍目、右手のFがもう1つのピークポイントとお考え下さい。

執筆者: 大井 和郎