バッハ :フランス組曲 第4番 サラバンド BWV 815

Bach, Johann Sebastian:Französische Suiten Nr.4 Sarabande

作品概要

楽曲ID:39136
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:サラバンド
総演奏時間:2分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用4 応用5 応用6 応用7 発展1 発展2 発展3 発展4

楽譜情報:20件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (439文字)

更新日:2023年4月16日
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調性に関して:

実に奇妙なサラバンドです。自分は今一体何調にいるのかがわからなくなってしまうようなサラバンドです。冒頭2小節、既にAs-diurの属7の和音を印象づけられ、3~4小節間、Es-durに戻った感じもつかの間、5小節目からはB-durに転調し、そのままB-durの主和音で終わります。

本来はEs-durのドミナントなのでしょうけど、あまりにもB-durの要素が強く、とてもEs-durとは感じられません。

10小節目、今度はf-mollに転調します。16小節目までずっとf-mollが続きます。17小節目より再びAs-durを印象づけられ、最後の4小節間(21~24小節間)やっとEs-durとして聴くことができます。

各調性によって、ダイナミックや音質を変えていきましょう。

テーマに関して:

このサラバンドの主旋律である、1小節目の右手の波形は、3~4小節間、左手に現れます。その後も右手に現れたり、左手に現れたりします。テーマを、その他の声部よりも出すことを推薦します。

執筆者: 大井 和郎

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