バッハ :フランス組曲 第2番 メヌエット BWV 813

Bach, Johann Sebastian:Französische Suiten Nr.2 Menuet

作品概要

楽曲ID:39126
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:メヌエット
総演奏時間:3分05秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

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楽譜情報:29件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (635文字)

更新日:2023年3月17日
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このメヌエットも曲中色々と調が変わります。調に合わせた音量や音質を選んでいきましょう。カデンツを見てみましょう。このメヌエットには3カ所のカデンツがあります。

1 8小節目  

2 16小節目  

3 32小節目  

まず8小節目のカデンツですが、どう考えてもEs-durに転調したとしか感じられませんね。仮にリピートをする場合、再びc-mollに戻りますので、8小節目は柔らかく終わるものの、左手の8分音符6つを利用してクレシェンドをかけてc-mollに戻っても良いと思います。また繰り返しで2回 目を弾く場合や、リピート無しの場合、9小節目以降、Es-durになりますので、この場合はクレシェンドをかけずスムーズにEs-durに入って良いでしょう。  

16小節目のカデンツはf-mollで終わっています。f-mollが学習者に取ってc-mollよりも強く感じられる調か、また弱く感じられる調か、選択をさせると良いでしょう。その先を見ると、長いシークエンスがあり、28小節目にはこのメヌエットの最高音である、Hが待っていますので、それを考えると、シークエンスは下行していてもクレシェンド?それを考えると16小節目のf-mollのカ デンツは弱く終わってもスムーズに行くと思います。  

25~26小節間の長いトリルに注目してください。バッハがこのようなトリルを書く時は、テンションが高まるときです。この2小節間のトリルは、28小節目のHに向かうための方向性を感じさせて下さい。

執筆者: 大井 和郎
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