バッハ :イギリス組曲 第6番 ドゥーブル BWV 811

Bach, Johann Sebastian:Englische Suiten Nr.6 Double

作品概要

楽曲ID:39119
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:3分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展3 発展4 発展5

楽譜情報:14件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (410文字)

更新日:2024年2月19日
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1つ前のサラバンドと同じテンポ、あるいは少しだけ速いテンポでも構いません。考えなければならないのは、このサラバンドードゥーブル の雰囲気、ムードなのですが、一貫して悲しみの表現、あるいはそれに近い表現と解釈して下さい。ピカルディー終止さえ出てこないと希望の光も見えてきません。ナポリの6のようなドラマティックな和音もありません。そのような悲しみの表現です。

もう1つ、多くの音符がタイで伸ばされていることにお気づきでしょうか?典型的な例としては、21~22小節間の左手です。つまりは、和音のバスの音を伸ばし(残し)、ドライにならない様な配慮がされています。

総合的に考え、このドゥーブル は、ロマン派のルバートの様な感覚で、即興的に弾かれることが望ましいです。貯めるところは貯めて、十分表現しながら進んでください。あまりにも、硬い、メカニックな演奏は避けたいところです。音の美しさも忘れず透明感がある音質が欲しいところです。

執筆者: 大井 和郎
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