バッハ :イギリス組曲 第6番 プレリュード BWV 811

Bach, Johann Sebastian:Englische Suiten Nr.6 Prelude

作品概要

楽曲ID:39115
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:7分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展3 発展4 発展5

楽譜情報:15件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (556文字)

更新日:2024年2月19日
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バッハの扱うd-mollという調は、多くの側面を見せますが、どの作品にも共通して言えることは、とてもドラマティックであると言うことです。このプレリュードは大きく2つに分けられ、ゆっくり歌い上げる前半(1~37小節間)とアレグロ(38~195小節間)があります。

前半37小節間は、決して焦燥感を感じさせず、余裕を持ってたっぷり歌い上げるように演奏します。ペダル使用は必須になります。注意したいのは、1つの音符から棒が2本出ている音符の存在で、例えば1小節目であれば、2拍目表拍右手のDと、同じく3拍目右手のCisなどです。これらの音符は意識して他の音符よりも少し大きめに出して下さい。

アレグロセクションは長いですが、特にピークポイントに向かうと言うこともありません。演奏のコツとしては、カデンツを意識し、このアレグロのセクションを3つに分けてしまいます。カデンツの位置を書いておきます。

1つめ:85~86小節間

2つめ:113~114小節間

3つめ:142~143小節間

になります。それぞれのセクションのキャラクターを異ならせる様にします。例えば、1つ目が終わって、2つ目のセクションは、割と軽やかで柔らかい音で弾く、等の工夫をしてみて下さい。このようにセクションで分けることで、曲は一層判りやすく、聴き易くなります。

執筆者: 大井 和郎
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