バッハ :イギリス組曲 第4番 サラバンド BWV 809

Bach, Johann Sebastian:Englische Suiten Nr.4 Sarabande

作品概要

楽曲ID:39106
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:サラバンド
総演奏時間:3分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展1 発展2 発展3 発展4 発展5

楽譜情報:14件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (473文字)

更新日:2024年2月19日
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このサラバンドは、4小節ずつ、6つのフレーズから出来ています。

1~4、5~8、9~12、13~16、17~20、21~24の6つになります。各フレーズも毎回、最後の21~24を除き、必ず1小節目の1拍目に32分音符が来ます。これを緩く弾かず、むしろ圧縮してきつめのリズムで弾いて下さい。このサラバンドの特徴です。

これをどのように解釈するかは奏者に委ねられますが、少し厳しい、きつい口調と捉えても良いと思います。そのあとで、例えば2小節目の様に、1小節目の雰囲気とは対照的な穏やかさもあれば、5~6小節間のように、5小節目の雰囲気を延長させるような6小節目のような小節(フレーズ)もあります。

いずれにせよ、重要な事は、この6つのフレーズを、多彩な音色と音量によって、それぞれ表情を変えて下さい。全てのフレーズが同じように演奏されない様に気をつけて下さい。9~12小節間のように、気持ち的に悲しみや厳しさを感じるフレーズもあり、対照的に、21~24小節間の様に穏やかに戻るフレーズもあります。各フレーズ、どのような心理状態であるかを考えてみて下さい。

執筆者: 大井 和郎