作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(514 文字)
更新日:2024年4月1日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (514 文字)
更新日:2024年4月1日
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このジーグの問題はトリルにあります。これが技術的にとても困難なため、全体のテンポを落とさざるを得ない結果になる事もありますが、それはそれで肯定できます。
1小節目を例に取ると、2拍目のトリルはDの上に書かれていますが、前の音がDなので、本来であればEから始めるのが相応しいと個人的には思います。しかしながら、もう1つの考え方として、Dの上にトリルがあるので、Dから始めると言う意見も肯定出来ます。いずれにせよ、このパターンのトリルは、どちらかに決定し、それを守り、全体に同じマナーで貫く方が整った演奏になります。
トリルの先には32分音符が書かれていますので、通常であれば、32分音符までトリルを続ける事が理想かも知れません。しかしそれがこのジーグを難しくする原因でもあります。トリルの数を減らすというのも1つの手段ですので、色々試してみてください。
11小節目の左手のトリルなど、困難極まりないトリルもありますが、困難な場所だけ時間を取る演奏は、全体の流れを崩し、とても聴いていて流暢にはきこえません。テンポを落とすか、トリルの数を減らすか、何らかの工夫が必要で、トリルが原因でそこだけ時間を取ってしまうような演奏を避けてください。
執筆者:
大井 和郎
楽譜
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