バッハ :フランス風序曲(パルティータ) パスピエ BWV 831

Bach, Johann Sebastian:Ouverture(Partita)  Passepied

作品概要

楽曲ID:38421
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:3分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (367文字)

更新日:2024年4月1日
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2つのパスピエの、長めのトリルマーキングや、その後に続く32分音符等を考えると、そこまでテンポの速い曲ではないことが解ると思います。むしろこのトリルを強調すること(目立たせること)が、このパスピエ1の特色となります。

パスピエ1は、D-durやe-mollなどの近親調に転調するだけですのでh-mollから極端に離れる感じはしないのですが、パスピエ2は、同主調のH-durから始まり、gis-mollに転調します。この時点で我々の頭は完全にh-mollから離れてしまいます。

パスピエ2は、幻想の世界で、音質を柔らかく、音量も控えめに、非現実的なムードを出し、パスピエ1は、対照的に、トリルを強調してハッキリと、しかし軽やかに演奏します。両方のパスピエとも、特にピークポイントに向かって圧迫するような事はせず、淡々と音楽を進めてください。

執筆者: 大井 和郎