作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(460 文字)
更新日:2024年1月19日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (460 文字)
更新日:2024年1月19日
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変わったメヌエットです。まず3小節目に注目していただきたいのですが、3拍目でF3つが、あたかもF-durに転調したように、終止形を感じずにはいられません。この書法、実はあまり良い書法ではなく、外声(ソプラノとバス)が同方向に下行し、オクターブを作っていて、これは平行8度よりは罪は軽いものの、出来れば避けたい書法です。
そして4小節目からは、1小節目からと同じ旋律が始まり、今度はFでは終わらないものの、F-durのドミナントの印象を与えます。
つまりはこのメヌエット、「3小節単位」でフレーズが進むと考えます。
唯一3小節単位と感じさせないのは、7~9小節間の9小節目で、ここはまだ先がある、「途中」という印象を与えます。しかしここも強引に3小節と考えると、10~12小節間がすっきりまとまりますね。
続いて、13~15小節間、16~18小節間もまとまります。
従って、7~12小節間を唯一6小節単位として考えても構いませんが、基本的には3小節単位で進むと考えて曲を構築してみて下さい。
一方でトリオの方は、4小節単位で進みます。
執筆者:
大井 和郎
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バッハ ピアノ小品集 J.S.BACH
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