バッハ :パルティータ サラバンド BWV 832

Bach, Johann Sebastian:Partita  Sarabande

作品概要

楽曲ID:38181
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:サラバンド
総演奏時間:14分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用1 応用2 応用3 応用4 応用5

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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (593文字)

更新日:2024年1月8日
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このサラバンドは相当ゆっくり演奏されたのではないかと筆者は推測しています。その理由を述べます。1~8小節間は適度なテンポでの良いのですが、9~16小節間はとにかく多くの調と和音が入り乱れ、ナポリの6?まで入ってくるような印象も付けられるドラマティックな後半になります。

あまりの急激な和音の変化に耳がついて行けません。ある程度ゆっくりのテンポの方が理にかなっていると思います。

1つの考え方ではありますが、前半8小節間(1~8小節間)は、4小節x2と考え、4小節単位でフレーズを取ります。一方で後半8小節間(9~16小節間)は、2小節単位で考えた方が演奏は楽になります。

9~10小節間、cis-moll であることは明らかで、I V I の動きですので、p mp pのような強弱を設定します。11~12小節間、h-mollでテンションが上がります。V I V I の和音進行ですが、11小節目の方がメロディー音の高さが高いので、12小節目を解決和音として弱くします。

13小節目、a-mollを印象づけられます。ただ単なるハーモニックシークエンスと考えても良いのですが、テンポがゆっくりであれば尚更転調の印象を受け、14小節目3拍目で、ナポリの6を連想せざるを得ません。15小節目、A-durのドッペルドミナント、そして16小節目、A-durと進みます。それぞれの強弱設定をしてみてください。

執筆者: 大井 和郎
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