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柴田 南雄 :ピアノのためのインプロヴィゼーション 第1 No.20

Shibata, Minao: Improvisation I No. 20

作品概要

作曲年:1957年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:性格小品

解説 (2)

解説 : 仲辻 真帆 (636文字)

更新日:2018年4月20日
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柴田南雄は、曲名に「インプロヴィゼーション」を冠する作品を複数遺している。 「作品番 号20」が付されたこのピアノ独奏曲は、1957 年に作曲・初演された。柴田によると、 「気楽 な気分の小曲」で、 題名は「音列の自由な即興」 の意味である。

強弱や打弦速度も含め、和音の鳴らし方がこの作品の性格を決定づける。柴田は、「ピアニ ストの個性的な音色」について、その所在を和音の音色に見出している。 「ハンマーが4.8セ ンチの空間を跳ね上がる通過速度、打弦の瞬間のエネルギーが、たとえば6音の和音(かりに左右両手で3個ずつとして)の各音ごとに微妙にちがう、そのちがい方がピアニストの音色の差と なってあらわれる」と述べている( 『音楽の理解』 、 青土社、1978年、183頁)。

《ピアノのためのインプロヴィゼーション第 1》の楽譜は、『世界大音楽全集 器楽篇 第 60巻 日本ピアノ名曲集2』(音楽之友社、1960 年)に収められている。

Lento(♪=ca56)で始まるが、速度を幾度も変更しながら最後はMolto vivace(♪= ca392)に至る。多彩な表情が特徴的で、例えば同じスタッカートにしても、ppのささめくようなスタッカートもあれば、屹然とした跳ねる音もあり、また、単音のテヌート・スタッカー トもある。様々な音色を楽しむと同時に、この作品では、休符をどう扱うかも重要となる。休符をうたうことができれば、この曲をダイナミックに躍動させられるであろう。

執筆者: 仲辻 真帆

About work(s) : 仲辻 真帆 (1431文字)

更新日:2018年4月20日
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