ブルクミュラー(ブルグミュラー) :18の性格的な練習曲 マーチ Op.109-17

Burgmüller, Johann Friedrich Franz:18 Etudes de genre (faisant Suite aux Etudes faciles op. 100) La Marche Op.109-17

作品概要

楽曲ID:34170
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:練習曲
総演奏時間:2分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用3 応用4 応用5 応用6 応用7

楽譜情報:13件
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解説 (2)

演奏のヒント : 大井 和郎 (1407文字)

更新日:2022年11月15日
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この曲を演奏するにあたり、特別な技術を身につけてみましょう。右手の話になります。人間の指は1の指が一番強い指で、強さは他の4本の指を全部まとめた位の力に匹敵します。逆に最も弱い指は、4と5の指で、この2本は普段の生活でもほぼ力を入れる必要の無い指だからです。ところがピアノはこの右手の4の指と5の指がメロディーラインを、左手の4の指と5の指がバスラインを担当する場合が大変多く、よってこの4と5の指は強靱に鍛えられなければなりません。

普段から、右手で和音の一番上の音を出すように意識をすることで、4と5の指が鍛えられます。

この曲はそのような意味で、4と5の指に対して特別な力を入れる必要のある曲なので、この曲を使ってトレーニングしてみましょう。さて冒頭アーフタクトから1小節目1拍目で終わるこの、付点8分+32分2つ+8分音符+8分休符のパターンですが曲のあっちこっちに見られますね。

演奏のコツとして、まず最初の付点8分音符に対しては、音量を与えてやります。次に32分音符2つに対しては、pp位で、弾いていると言うよりは触ってしまった位の浅いタッチで、伴盤の奥深くまで打伴しません。この32分音符は勢いよく最後の8分音符に向かって走って行くのですが、8分音符が打伴されるタイミングとほぼ同時だとお考えください。

そして8分音符だけに対して力を入れてやります。一瞬の力です。2つの32分音符には全く力を入れませんが、この8分だけ「瞬発的」に力を入れます。その力はものすごく速く、強いので、その反動で手が上に上がってしまうイメージを描いてください。

結果、聴き手は最初の付点8分音符と最後の8分音符だけを強く耳にして、その前の32分音符2つはあたかも装飾音符のような役割として聴きます。

1小節目2~4拍間と2小節目1拍目まで、左右の和音にアルペジオラインが書かれていますね。ここでも先ほどと同じテクニックを使います。1小節目2拍目の右手から説明します。音はCFAですが、メロディーラインは一番上の音のAですね。この3つのCFAに1回ずつ3回も力を入れてしまうと、重たく聞こえてしまいます。ですので、最初のCとFには全く力を入れません。その代わり、最後のAだけに力を入れるようにします。イメージとして、最初のCFはppで最後のAだけフォルテで弾くようなイメージです。

結果、Aを担当するのは恐らく4か5の指だと思いますが、これに対して先ほどと同様、瞬発力を入れてやります。右手Aを担当する指に対して、意識をすることです。そうすることでAだけをハッキリと聞かすことができますね。左手の音量は殆ど要りません。素早い動きであればpでも構いません。

これら2つのユニット、1付点8分+32分2つ+8分音符+8分休符のパターン 2アルペジオが書かれている和音さえマスターしてしまえば大丈夫です。

もう一つの注意点:この曲は常に停まること無く、ほぼメトロノームに近いように、タイミングを狂わせてはいけません。実際、テンポに変化を付けるマーキングは21小節目の、poco ritしか書かれておりません。ところが、聴き手が折角カウントしているのに、拍を崩してしまうような演奏法はよくありません。例えば、23小節目。1拍目表拍の和音を弾いたらすぐ裏拍から16分音符がでなければならないのですが、これが遅れてしまうと、聴き手の拍感を崩してしまいます。

執筆者: 大井 和郎

解説 : 佐藤 卓史 (409文字)

更新日:2022年1月31日
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