ベートーヴェン :ピアノ・ソナタ 第1番 第4楽章 Op.2-1

Beethoven, Ludwig van:Sonate für Klavier Nr.1  4.Satz Prestissimo

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:4分30秒
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解説 (1)

解説 : 岡田 安樹浩 (531文字)

更新日:2009年1月1日
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(第4楽章)ヘ短調 2分の2拍子 ロンド・ソナタ形式

プレスティッシモのフィナーレは、前半(提示部)と後半(展開部+再現部)がそれぞれ反復されるロンド・ソナタ形式(A-B-A-B-C-A-B-C-A-B)。

[提示部]

三連音符の分散和音上に和音が刻み付けられる主要主題によって開始される。主要主題はこのp(ピアノ)とf(フォルテ)の対比によって特徴付けられる和音動機と、これとは対照的な同音反復と4度跳躍を特徴にもつ3声部書法による動機からなっている。

副次主題は属調のハ短調で提示される。このオクターヴ順次下降する副次主題でも三連音符の分散和音が背景となっている。コーダは主要主題の上下(三連音符の伴奏と和音動機の配置)が転回された形で形成される。

[展開部+再現部]

展開部はまず変イ長調で新たな主題が提示される。1拍目に休符を置く和音の刻みによる伴奏形は第1楽章の主要主題に通じている。この主題がオクターヴ化されるなどして繰り返されたのち、主要主題の三連音符をともなった和音動機が断片的にあらわれ、これに導かれるように再現部に至る。このブリッジ手法も第1楽章と通じているとみてよいだろう。

副次主題も主調のヘ短調で再現され、コーダも同様にヘ短調で簡潔にしめくくられる。

執筆者: 岡田 安樹浩