プロコフィエフ :ピアノ協奏曲 第5番 第5楽章 Op.55

Prokof'ev, Sergei Sergeevich:Concerto for piano and orchestra Mov.5 Vivo

作品概要

楽器編成:ピアノ協奏曲(管弦楽とピアノ) 
ジャンル:協奏曲
総演奏時間:5分30秒

解説 (1)

解説 : 山本 明尚 (409文字)

更新日:2019年6月25日
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変ロ短調、2/2拍子。縮約されたソナタ形式の中に、多種多様な素材が組み合わされて構成されている。ソ連の音楽学者ブロークは、この楽章の様々な主題が入れ代わり立ち代わり現れる賑々しさを、「プロコフィエフのバレエに出てくる群衆のシーン、例えば《ロメオとジュリエット》の民衆の踊りや、《石の花》の市場のシーン」に擬えている。

冒頭の変ロ短調という調性は、緩徐楽章の最終音であるB♭音を引き継いでいる。第一の主題は怪しげな低音から始まるが、一方で、第一楽章のムードを再生するかのような調子外れなファンファーレを背後に引き連れている。第二の主題は素朴なハ長調から始まるが、コロコロと様々な調を経て、どこか掴みどころがない。この二つの主題が反復され、展開部へと移る。展開部ののちに、ロ短調の音階による不思議な推移部を経て、コーダが始まる。ガヴォットのような弾みのあるリズムが次第に加速し、主題が断片的に現れ、祝祭的に楽曲を締めくくる。

執筆者: 山本 明尚

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