ハイドン : ソナタ 第60番 第3楽章 Hob.XVI:50 op.79
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.60 Mov.3 Allegro molto
作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:発展4 発展5 展開1 展開2 展開3
楽譜情報:7件解説 (2)
解説 : 大井 和郎
(737 文字)
更新日:2025年5月30日
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解説 : 大井 和郎 (737 文字)
冒頭3小節がこの第3楽章のメインの素材です。この素材が多くの形に変化していきます。そして最終的にたどり着くのが75小節目の素材です。これは喜びと安定の描写です。この第3楽章のピークポイントになる部分です。
この第3楽章全体が喜劇的要素を含んでいて、短調に転調しようが、半音階的進行をしようが、深刻になる事はありません。むしろ、冗談を言ってからかっているような、「軽い乗り」 と考えます。
この第3楽章は、実にフェルマータの数が多く書かれています。つまりは、そこで音楽が一度止まることになるのですが、例えば11小節目をご覧下さい。このフェルマータは1拍目4分休符の上に書かれています。2拍目に音符が書かれてあれば、奏者がどの位長くフェルマータの時間を取ったのかはわかるのですが、休符があるため、聴いている側は、奏者がどの位長くフェルマータを取っていたのか全く解らなくなります。
そして12小節目にメインの素材が始まれば、ここは聴いたことのある素材ですので、ここで拍をカウントできるようになります。この第3楽章に書かれている全てのフェルマータは、必ず次に、メインの素材が来ることにお気づきでしょうか?どの位長くフェルマータを取ったかは、メインの素材が来るまで判らないのですが、その辺りは気にしなくても大丈夫です。
メインの素材の手前のフェルマータにより、音が消えて、はっとさせられる瞬間を作っています。人を不安にさせたり、安心させたり、驚かせたりする特殊効果ですので、いたずら心として、そのようにお考え下さい。
解説 : 齊藤 紀子
(96 文字)
更新日:2020年2月9日
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解説 : 齊藤 紀子 (96 文字)
第3楽章のアレグロ・モルトは4分の3拍子で、第1楽章と同じハ長調による。変奏曲とロンド形式を合わせたような形だが、冒頭の主題は多様な形に展開されており、特定の形式にあてはめて考えるのが難しい。
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