ハイドン : ソナタ 第60番 第2楽章 Hob.XVI:50 op.79
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.60 Mov.2 Adagio
作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
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楽譜情報:7件解説 (2)
解説 : 大井 和郎
(567 文字)
更新日:2025年5月30日
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解説 : 大井 和郎 (567 文字)
この第2楽章は、まさにオペラの1シーンそのものです。メロディーラインが歌の部分で、女性歌手が歌っていると考えて下さい。さて、この美しく、感情豊かな歌のラインを歌らしく聴かせるにはどうしたら良いでしょうか。この答えは「即興的に弾く」に尽きます。
例えば、18〜20小節間、細かい32分音符の下行形は、自由に即興的に歌わなければなりません。この下行形を、コンピューターのように正確に、寸分のリズムの狂いも無く無機質に弾くことほど、演奏は機械的になります。ここはまだしも、20〜21にそれをしてしまうと、大変耳障りな演奏になります。
31〜32小節間、ここも典型的な即興の部分です。正確に弾くのでは無く、自由に崩すようにします。以下同様、細かい音符がずらっと並んでいる場合、同じように、少し崩して弾いて下さい。
曲中に出てくる、装飾やターンなどは機械的に弾かれがちです。例えば、6小節目1拍目の右手のターン、ゴールの音は2拍目の2分音符ですので、最初は弱い音から始まり、ターンの F G F E F はメロディックに形取るようにしてください。決して急がず、丁寧に、一つ一つの音の音量の差を付けるようにしてください。
兎にも角にも、全てが歌と考え、故に、きつい付点のリズムやその他の細かい音符はできる限りメロディックに唄えるように工夫してみて下さい。
解説 : 齊藤 紀子
(138 文字)
更新日:2020年2月9日
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解説 : 齊藤 紀子 (138 文字)
第2楽章のアダージョは4分の3拍子。ヘ長調による。3部形式で書かれており、楽章全体を通して装飾的な音に満たされた気品溢れる性格を持つ。中間部(第24小節~)はハ短調で開始する。そして、第3部(第34小節~)では、第1部の変奏で、更に細かい音価による装飾的な音の動きがみられる。
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