ハイドン :ソナタ 第53番 第2楽章 Hob.XVI:34 op.42
Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.53 Mov.2 Adagio
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:発展4 発展5 展開1 展開2 展開3
解説 : 齊藤 紀子 (264文字)
第2楽章のアダージョは4分の3拍子で、第1楽章の平行調にあたるト長調による。3部形式で書かれているが、調の構想はソナタ形式に即している。主として、右手の装飾的な音に富んだ細かい音価によるメロディー・ラインに左手のゆったりとした音価が伴われる。中間部(第21小節~)はこの楽章の平行調にあたるホ短調で開始し、イ短調も響く。第1部を回帰する際(第32小節~の第3部)には、その前に(ピウ・)アダージョによる約1小節のパッセージを経る。この楽章の終結部分では、中間部を開始したホ短調の属和音が響き、アッタッカで次の楽章へと続けられる。
ソナタ 第53番(ウィーン原典版番号)ホ短調 第2楽章