ハイドン : ソナタ 第53番 第2楽章 Hob.XVI:34 op.42
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.53 Mov.2 Adagio
作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:発展4 発展5 展開1 展開2 展開3
楽譜情報:8件解説 (2)
解説 : 大井 和郎
(468 文字)
更新日:2025年4月3日
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解説 : 大井 和郎 (468 文字)
オペラのアリアをイメージさせる第2楽章です。13~16小節間のよう
に、32分音符が右手にぎっしりと連続して出てくる部分が、決して速さを
感じさせないテンポ設定にします。13~16小節間、歌手が歌っても自然
に歌えるくらい、滑らかで、メロディックなラインを作って下さい。
その際に、この4小節間を一気に弾いてはいけません。あまりにも息継ぎ無
しの歌のラインは聴いているほうが苦しくなってしまいます。1小節毎に、
あるいは2小節毎にでも良いですので、小節の最初の音を、前の小節の最後
の音として扱います。例えば、14小節目の最初の音であるFisは、前の小節
の最後の4つの音の、HGFisEの最後の音としてあつかい、このFisで一度ブ
レスを取り、次のDからを新たなフレーズの最初の音として扱うようにしま
す。同様に、15小節目、16小節目も、最初の音は、前の小節の最後の音
として扱い、ブレスを取り、つまりは、ある程度のルバートをかけて弾くよ
うにします。
そして、この4小節間のテンポが基本のテンポとなりますので、そのテンポ
で、冒頭をスタートしてみてください。
解説 : 齊藤 紀子
(264 文字)
更新日:2020年2月9日
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解説 : 齊藤 紀子 (264 文字)
第2楽章のアダージョは4分の3拍子で、第1楽章の平行調にあたるト長調による。3部形式で書かれているが、調の構想はソナタ形式に即している。主として、右手の装飾的な音に富んだ細かい音価によるメロディー・ラインに左手のゆったりとした音価が伴われる。中間部(第21小節~)はこの楽章の平行調にあたるホ短調で開始し、イ短調も響く。第1部を回帰する際(第32小節~の第3部)には、その前に(ピウ・)アダージョによる約1小節のパッセージを経る。この楽章の終結部分では、中間部を開始したホ短調の属和音が響き、アッタッカで次の楽章へと続けられる。
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