ハイドン : ソナタ 第47番 第1楽章 Hob.XVI:32 op.14-6
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.47 Mov.1 Allegro moderato
作品概要
解説 (2)
解説 : 大井 和郎
(376 文字)
更新日:2025年4月3日
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解説 : 大井 和郎 (376 文字)
極めて深刻で、力強い、革新的な第1楽章です。決して楽天的ではありませ
ん。ハイドンの弦楽4重奏は、ひばり、カエル、などのユニークなニック
ネームが付けられていますが、そのようなニックネームをこの第1楽章に付
けるとしたら、これは「熊」という解釈をする人もいます。
熊のように力強いバス、力強い左手の和音、等がそれを描写しているという
ことらしいです。賛同するのであれば、故に、特に上品に仕上げようとする必要も無く、むしろ、この第1楽章は、朴訥、野性的、なカラーの方が合っている気がします。
この第1楽章に限っては、ハイドンの異なった側面を見せたいとも考える事
が出来、結果、フォルテを遠慮すること無く出してしまって良いと思いま
す。
緊張感のある反面、感傷的な部分や、10~12小節間のような一瞬の安心感
もありますので、それらの、ムードのコントラストも付けてみて下さい。
解説 : 齊藤 紀子
(162 文字)
更新日:2020年2月9日
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解説 : 齊藤 紀子 (162 文字)
第1楽章のロ短調はアレグロ・モデラートの4分の4拍子。冒頭の2小節の右手は主音と属音を主体としたメロディーとなっている。一方、第2主題は半音階的な音の動きが特徴的である。展開部(第29小節~)では、主として第1主題が扱われ、その後、第2主題の要素である半音階的な音の動きを経て、属音を保続し、再現部(第48小節~)へと続く。
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