ハイドン : ソナタ 第44番 第2楽章 Hob.XVI:29 op.14-3
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.44 Mov.2 Adagio
作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:発展4 発展5 展開1 展開2 展開3
楽譜情報:7件解説 (1)
解説 : 大井 和郎
(537 文字)
更新日:2025年3月5日
[開く]
解説 : 大井 和郎 (537 文字)
オペラのアリアと考えて良い第2楽章です。故に即興的に、たっぷりと歌い上げた方が良いのですが、拍の秩序を守っての話になります。あまりにもテンポが遅く、32分音符でさえもゆっくり進むようなテンポの曲になると、逆に長い音符、4分音符や8分音符が来たときに、カウントしづらくなり、拍を失いがちになります。このような状況下で役立つのが、サブディヴィジョンというテクニックで、要するに、分割して考える方法です。 たとえば、4小節目の3~4拍間には、長い音符である、4分音符と8分音符が来ています。3拍目の4分音符を伸ばすとき、頭の中で、この4分音符を16分音符4つに数えるようにします。4拍目も同様です。
音楽的に考えたとき、4小節目3拍目は方向的にはゴールの音になりますので、ある程度はテヌート気味に弾いても良いのですが、だからと言って全くカウントを怠ると、必要以上に音価が長くなってしまったりして、聴いている人のカウントを失わせてしまいます。 8小節目の4拍目の4分休符も同様です。8分音符2つで数えても良いのですが、16分音符4つの方が、より、正確に数えられると思いますので、お試し下さい。 全体的にはペダルを多く使い(ただし、濁らない範囲で)、ロマン派に近い方向で演奏して下さい。