ハイドン :ソナタ 第44番 第1楽章 Hob.XVI:29 op.14-3

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.44 Mov.1 Moderato

作品概要

楽曲ID:32209
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展2 発展3 発展4 発展5

楽譜情報:7件
  • クリックして画像を開く
  • tab

解説 (1)

解説 : 大井 和郎 (467文字)

更新日:2025年3月5日
[開く]

ハイドンの作品は、時に、古典派時代とは思えない、フランツ・リストのような技巧的、装飾的な美しさを表現します。この第1楽章もその1つです。この第1楽章は、上品に、しかし目覚めるように演奏することで、聴衆を別世界に連れて行く事の出来る曲です。 まずテンポですが、15小節目以降の、64分音符等の細かい音符が無理なく弾け、無理なく聴こえるテンポにします。無理なく聴こえるという意味は、たとえペダルを踏んだとしても何の音がいくつ鳴っているか、はっきりと聴き取ることの出来るテンポと、アーティキュレーションが必要になります。細かい音1音1音はっきり聞こえ、ペダルやその他の要因によって潰れてしまわないように注意して下さい。 もう1つ重要なのは方向性です。例えば10~12小節間、13小節目に向かって行く音量の微妙な変化が欲しく、平坦にならないように気をつけて下さい。展開部、34~39小節間も同じです。基本的には39小節目に向かって行く感じを出してください。 この第1楽章はとにかく、ひたすら「上品に、軽く、技巧的に」弾くようにしてみて下さい。

執筆者: 大井 和郎
現在視聴できる動画はありません。