ハイドン :ソナタ 第12番 第2楽章 Hob.XVI:12

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.12 Mov.2 Menuet

作品概要

楽曲ID:32136
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用5 応用6 応用7

楽譜情報:4件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (445文字)

更新日:2024年12月16日
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このメヌエットは、トリオとのコントラストをはっきり出すことで魅力を引き出せます。メヌエットは淡々と、威厳をもって、しかし重くなりすぎないようにしてください。トリオは、 半音階的進行も見られ、ある種の悲しみの表現とも捉えられます。f-moll のファンタジーでもこのような、メロディーが裏拍を刻むヴァリエーションがありますね。

このように、左右の手が、互い違いで音が鳴る時に注意しなければならないのは、両声部が混同してしまうことです。奏者は両声部が、まずは余計な切れ目や、ペダルによって余計に声部が伸ばされたりするような事を避けて、秩序正しくラインが繋がれて いることを確認してください。その上で、左手の声部の音量を極力落とすことで、2つの声部を独立して聴かせることが可能となります。例えフォルテマーキングがあったとしても、左手は pp か p で弾き、右手をはっきりと出すようにすることで、声部が独立し ます。独立されることで、音楽は横に流れます。決して縦割りにきこえないようにしてください。

執筆者: 大井 和郎