作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(442 文字)
更新日:2024年12月16日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (442 文字)
更新日:2024年12月16日
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冗談を言って人をからかったり、驚かせたりするような、ハイドンの独自の一面はこの楽章には出ていません。しかし、やはり楽天的な部分は変わりなく、そしてエネルギッシュな部分もこの楽章では多く感じられます。
全体を通して、アルベルティバースと呼ばれる「分散和音」が左手に多く見られます。その上をスタッカートで軽めの音符が書かれておりますので、この楽章の注意点としてはとにかく「遅くならない」ことに尽きます。
そして左手の分散和音は、右手の音符の数を遙かに上回るものの、決して右手の邪魔をせずに、軽快でpでの演奏が望ましく、音量を抑えることが必須になります。
14小節目に見られるような、左手の8分音符の連打もスタッカートにしてください。
18~23小節間、最もテンションの上がる部分ですが、21小節目をピークポイントと考えても良いでしょう。故に、18小節目より徐々にクレシェンドをかけ、21小節目に達してください。
とにかく生き生きと元気に、しかし重くならない、うるさすぎない演奏を目指してくださ い。
執筆者:
大井 和郎
楽譜
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ハイドン : ピアノ・ソナタ集 第1巻/原典版
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