ハイドン :ソナタ 第2番 第1楽章 Hob.XVI:7

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.2 Mov.1 Allegro moderato

作品概要

楽曲ID:32106
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (485文字)

更新日:2024年11月18日
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まず2/4拍子という拍子は、古典派ではかなり速いテンポであったことを忘れてはなりません。そして冒頭の和音から連想されるものは明らかなる器楽的要素です。オーケストラでも弦楽4重奏でも構わないので、器楽のアンサンブルをイメージして下さい。

そして、大事なことは、生き生きさが欲しい事。決してしっとりした綺麗なムードではなく、生き生き、楽しく、活発に、演奏する方が理に適っていると思います。

筆者の見ている楽譜には強弱記号が書かれておりませんが、冒頭はフォルテで。2小節目2拍目から5小節目1拍目までを1つのフレーズとします。そこから10小節目まで、別の編成と考えても良いですし、同じ編成でも構いません。8分音符は全てスタッカートで短く切ることで軽さが出ますが、スタッカートが付けられていない8分音符はレガートで弾いても構いません。

筆者個人的な見解になりますが、スタッカートが付けられてない音符に対してスタッカートを付けても特に構わないと思います。

後半32分音符の音階など、弦の速い動きを連想してみてください。

全体の器楽のアンサンブルと考え、楽しく、元気よく演奏してみてください。

執筆者: 大井 和郎