ラフマニノフ : 前奏曲集(プレリュード) 第12番 Op.32-12 嬰ト短調
Rakhmaninov, Sergei Vasil'evich : 13 Preludes Allegro gis-moll Op.32-12
作品概要
解説 (2)
演奏のヒント : 大井 和郎
(513 文字)
更新日:2025年12月14日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (513 文字)
あまりにも有名なプレリュードですので、一般的に起こりやすい注意点を述べていきます。
1 7小節目4拍目、左手のアルペジオは極力時間をかけないようにして下さい。前の拍の最後のメロディーラインのEから、4拍目のFisisに繋ぐためです。この2音間の途切れは可能な限り無くして下さい。
2 6小節目3拍目左手メロディーラインのEは、スフォルツアンドが書かれていますが、これはppの範囲内で少しアクセントが付く程度に留めます。フォルテという事ではありませんので、大きく弾きすぎないようにします。
3 4小節目の2拍目の左手Dis や、12小節目2拍目左手のHは、レゾネンスと言って、メロディー音でもバスでもありません。これは「余韻」として考えますので、可能な限りppで弾いて下さい。
4 43小節目、1拍目左手 付点4分音符H、2拍目付点4分音符Cis、3拍目付点4分音符Dis の3つの音がメロディーラインです。この3つの音がはっきりと聞こえるように弾いて下さい。
解説 : 和田 真由子
(202 文字)
更新日:2021年3月1日
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解説 : 和田 真由子 (202 文字)
前奏曲集の中で最も広く親しまれている傑作の一つ。雪でおおわれた大地をソリが鈴を鳴らしながら走る様子を表しているといわれる。テンポが劇的に変化するのが特徴である。全曲を貫くめまぐるしい分散和音に対して、旋律は豊かな音で、たっぷりと歌う。ラフマニノフの録音が残っているが、当時の録音機器は回転速度が違っていたため、現在のレコードプレーヤーで聞いた演奏は、実際のものよりも速くなっていることに注意が必要である。
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