close

ラフマニノフ : 前奏曲集(プレリュード) 第1番 Op.32-1 ハ長調

Rakhmaninov, Sergei Vasil'evich : 13 Preludes Allegro vivace C-Dur Op.32-1

作品概要

楽曲ID: 31949
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:前奏曲
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展4 発展5 展開1 展開2 展開3

楽譜情報:8件

解説 (2)

演奏のヒント : 大井 和郎 (593 文字)

更新日:2025年12月14日
[開く]

一つ間違うと何が何だか判らなくなってしまう曲です。ラフマニノフの作品では、このような作品は多くありますが、いつでも「聴かせる声部」を確保することが大切になります。

冒頭、1小節目1拍目、Asのオクターブに向かって、アーフタクトからクレシェンドをかけ、次に別声部として右手のトップノートE F Fis G Cをはっきりと聴かせて下さい。そして2小節目3拍目の右手の和音に向かって行く方向性を聴かせて下さい。以下、916小節間、18小節間と全く同じ事が起きます。

次に、1724小節間は、右手の拍の頭に位置する1番上の音がメロディーラインです。ここは実は至難の業となります。左手や右手の内声に多くの音があり、ついついそちらの音の方が大きくなってしまい、メロディーラインが聞こえなくなります。他の声部を極力pp位で弾き、バランスを保って下さい。

次に26小節目は、冒頭と同じ素材なのですが、30小節目でテンションはとても高まり、32小節目のフォルテシモがこのプレリュードのピークポイントとなるでしょう。30小節目以降も、分析して、聴かせたい声部を決定して下さい。そしてその声部をはっきりと、他の声部を控えめにします。

執筆者: 大井 和郎

解説 : 和田 真由子 (70 文字)

更新日:2021年3月1日
[開く]

一分半ほどの短い曲。3連音符のリズムが曲を貫いており、その上に旋律がきかれる。全音音階を扱った和声が大胆に使用され、技巧的にも難易度は高い。

執筆者: 和田 真由子