シューベルト :ピアノ・ソナタ 第2番 第2楽章 D 279
Schubert, Franz:Sonate für Klavier Nr.2 Mov.2 Andante
解説 : 髙松 佑介 (242文字)
アンダンテ、ヘ長調、4分の3拍子
ABA’という三部形式を取る。A部内も三部分に分けられ、転調を繰り返す中間部が、8小節の主題に挟まれている。B部(第26~51小節)は対照的な強音のニ短調で幕を開ける。B部は、A部の中間部を特徴づけていた十六分音符のリズムが支配的である。
第52小節で主部が回帰すると、旋律が変奏されて現れる。ここで旋律は、中間部(A部の中間部および曲全体の中間部)を特徴づけていた十六分音符のリズムによって装飾され、冒頭旋律と中間部との一種の統合が成し遂げられている。
ピアノ・ソナタ 第2番 第2楽章
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