ベートーヴェン :ピアノ・ソナタ 第18番 第2楽章 Op.31-3

Beethoven, Ludwig van:Sonate für Klavier Nr.18  2.Satz Scherzo-Allegretto vivace

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分00秒
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解説 (1)

解説 : 岡田 安樹浩 (491文字)

更新日:2019年2月16日
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第2楽章 変イ長調 4分の2拍子 スケルツォ(ソナタ形式)

2拍子によるスケルツォ楽章で、楽曲構成はソナタ形式によっている。

(提示部)

第2拍の裏拍にsfのアクセントがおかれた主要主題は、この楽章が性格としての「スケルツォ(=スケルツァンド)」であることを物語っている。主題末尾のpoco ritardandoとa tempoというテンポ変化の中で行われる特徴的な同音連打は、Op.31に共通する、音楽を停滞させる要素の1つとして理解されよう。

主題の確保(第20小節~)、同音連打のリズムと、ユニゾンによる活気溢れるパッセージによる推移(第35小節~)を経て、属調(変ホ長調)で副次主題(第50小節~)があらわれる。副次主題が簡潔に提示されると、確保も推移もなく、短いコーダ(第58小節~)が置かれる。

(展開部+再現部)

展開部(第64小節~)はヘ長調による主要主題で開始される。推移の動機を挟んで、今度はハ長調で主要主題があらわれるが、すぐに装飾的なパッセージへと移行して再現部(第106小節~)を準備する。この再現部は、第1楽章とは対照的に、両主題を主調で再現して簡潔に楽章を閉じる。

執筆者: 岡田 安樹浩