ベートーヴェン :ピアノ・ソナタ 第15番「田園」 第1楽章 Op.28

Beethoven, Ludwig van:Sonate für Klavier Nr.15 "Pastorale" 1.Satz Allegro

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:10分30秒
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解説 (1)

解説 : 岡田 安樹浩 (507文字)

更新日:2019年2月16日
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(第1楽章)ニ長調 4分の3拍子 ソナタ形式

[提示部]

主音の保続音上にIV度調の属和音から開始される主要主題が3回確保されることで、主要主題の支配力を強固なものとしている(1回目:第11小節~/2回目:第22小節~/3回目:第29小節~)。

推移部(第40小節~)を経て、第77小節よりあたかも副次主題を思わせる楽想があらわれるが、これは副次主題への経過句であり、主題は属調であるイ長調が確立される第91小節からである。確保(第109小節~)を経て、主要主題の動機によるコデッタ(第131小節~)となる。

[展開部+再現部]

ト音の保続音とともに主要主題の動機が展開される。ト短調、ニ短調、イ短調、ホ短調、そしてロ短調へと5度圏を昇って行く。ロ短調の属和音が消え入るように鳴り響く中、推移部の動機が顔をのぞかせ、再現部(第269小節~)をむかえる。

再現部では主題の確保(第279小節~)が若干変形されている。推移部、副次主題への経過句を経て、第365小節より副次主題が主調のニ長調であらわれる。副次主題の確保(第383小節~)も省略されることなく行われ、コーダ(第407小節~)では最後に主要主題を回想して楽章を閉じる。

執筆者: 岡田 安樹浩