モーツァルト :ピアノ・ソナタ 第7番 第2楽章 K.309 K6.284b
Mozart, Wolfgang Amadeus:Sonate für Klavier Nr.7 Mov.2 Andante un poco adagio
解説 : 岡田 安樹浩 (281文字)
第2楽章 ヘ長調 4分の3拍子
付点リズムが特徴的な主題による変奏曲。最初の変奏(第17小節~)では前打音や32分音符によって装飾が施される。属調のエピソード(第33小節~)をはさみ、第2の変奏(第45小節~)では主題の付点リズムが逆転し、音階パッセージによる装飾的変奏が施されるほか、旋律がオクターヴ化されて華やかさを添えるが、後半部分が省略されて属調のエピソード主題の変奏(第53小節~)となる。トリルをともなった付点リズムや16分3連音符によるバス声部による推進力にある変奏に続いて、さらに技巧的なパッセージを織り込んだ最後の主題変奏(第65小節~)となる。
ピアノ・ソナタ 第7番 第2楽章