ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第2集から) アルマンド HWV 441

Händel, Georg Friedrich:Suite Allemande HWV 441

作品概要

楽曲ID:30448
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:アルマンド
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (398文字)

更新日:2024年9月16日
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楽天的で活発なアルマンドです。7小節目のカデンツ(終止形)を弾いて、間延びしないテンポが望ましく、そのためには全体のテンポを上げることで間延びが解決されます。

前半は、4小節目の最高音Aが出てくるところをピークポイントとしても良いです。5~7小節目、cisが出てこないのに、D-durに転調した気持ちになってしまいます。ヘンデルの奇術的な書法です。

後半、e-mollに転調し、11小節目でe-mollのカデンツを迎えます。これは、版によって異なるのですが、10小節目、2拍目の左手D(筆者の楽譜にはDナチュラルと書かれています)、は、disで弾かれることもあり、全体の状況から察するに、e-mollの導音であるdisのほうがしっくりくると感じます。

後半はこのe-mollの部分が最もテンションが高まって良い部分であると思います。従って、10小節目最高音のCをピークポイントとしてみても良いでしょう。

執筆者: 大井 和郎
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