ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第1集から) フーガ HWV 433

Händel, Georg Friedrich:Suite Fugue HWV 433

作品概要

楽曲ID:30441
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:3分10秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (421文字)

更新日:2024年8月18日
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大変テンションの高いフーガです。1つの理由として、テーマ(主題)が順次進行で上行していることにあり、ゆっくりながらも上行する毎に更に高い場所へ移動させられる感じを受けます。基本的には3声体のフーガになりますので、53小節目のような、オクターブ進行は、平行8度進行とは考えず1声と考えます。

このフーガにはこのようにテーマを強調するために、テーマがオクターブで書かれたり、109小節目のように、重厚な和音で書かれたりします。音数が多くなるほど音量が増す と考えて構いません。

そのように考えたとき、前半53小節目までは、そのようなオクターブ等のテーマが出てきません。オクターブや和音のテーマは後半になって多く出てきます。

従って、このフーガ全体の流れがppからFFと考え、最初はppから始まり、徐々に音量を増していき、136小節目の最後のテーマに到達する流れが適切だと思います。

136小節目以降は少しテンポを下げ、重々しさを強調しても良いと思います。

執筆者: 大井 和郎
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