ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第1集から) ジグ HWV 429

Händel, Georg Friedrich:Suite Jig HWV 429

作品概要

楽曲ID:30435
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (403文字)

更新日:2024年7月15日
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冒頭アーフタクトから1小節目3拍目までがテーマ(主題)とします。このテーマは後に形を変えて出てきますので、その都度テーマを強調するのですが、高い位置にあるからと言って必ずしもテンションが高いわけでもなく、調性なども鑑みなければなりません。例えば5小節目においては、G-durに転調してしまい、原調のe-mollと比べると、柔らかな響きになるため、7小節目でソプラノが、これまでの最高音であるGに達しても、そこまでテンションを高めません。

ちなみに、8小節目の3拍目、テノールのHを右手で取ることにより、4拍目でバスがGに下がっても、Hを鳴らし続けることができます。

ヘンデルが突然重厚な和音を書く時は、テンションは高く、カデンツ的な部分でもありますので、16小節目の3拍目などは、15小節目からソプラノが下行してくるのにも関わらず、クレシェンドをかけて、16小節目の3拍目の和音に達することも可能性の1つです。

執筆者: 大井 和郎
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