ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第1集から) サラバンド HWV 429

Händel, Georg Friedrich:Suite Saraband HWV 429

作品概要

楽曲ID:30434
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:サラバンド
総演奏時間:3分20秒
著作権:パブリック・ドメイン
  • クリックして画像を開く
  • tab

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (465文字)

更新日:2024年7月15日
[開く]

このサラバンドは特にピークポイントらしいものは存在しませんが、調性が多く存在しますので、その度に、カラーを変えて演奏することをお勧めします。調性は基本的には4小節単位で変わります。

1~4小節間、e-mollで始まり、ドミナントで終わります。5~8小節間、4小節目のドミナントの和声音であるdisが5小節目でDナチュラルに変わり、G-durに転調します。9~12小節間、9~11小節間はG-durの延長のようにも聴こえますが、12小節目でdisが再び現れ、既にe-mollに転調していた感じを受けます。13~16小節間、13~14小節間はe-mollにきこえますが、15~16小節間、aisが現れ、h-mollのドミナントと聴くことが出来ます。17~20小節間、h-mollに転調したとしますが、20小節目、disが現れ、これは、h-mollのピカルディー終止とも取れ、同時にe-mollのドミナントとも感じられ、実に巧妙な調の動きをします。

奏者は各調でカラーや音量を変え、雰囲気を変えることで、このサラバンドが判りやすくなります。

執筆者: 大井 和郎
現在視聴できる動画はありません。  

楽譜

楽譜一覧 (1)