ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第2集から) アルマンド HWV 436

Händel, Georg Friedrich:Suite Allemande HWV 436

作品概要

楽曲ID:30423
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:アルマンド
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (441文字)

更新日:2024年8月18日
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このアルマンドは、左手の8分音符が、ウォーキングベースのように、一定のリズムで拍を刻んでしまい、結果、縦割りの音楽になってしまいがちです。このアルマンドを横に流す方法としては2つ重要な技術が要ります。

1つは、拍を刻むであろう左手の8分音符の音量を抑え、右手の声部を聴かせることで、角が取れます。

また、左手は、16分音符以外の音符は大体8分であり、例えば9小節目の1~2拍間のようにバスとテノールが入り交じる部分においても、DDFDと、8分音符4つに聞こえがちです。このような部分は、声部のバランスを取り、独立させることで、拍を刻む感じを減少できます。

もう1つは、ペダルを上手に使い、ドライな音を出すことを避けるようにします。例えば、6小節目のソプラノのように次の拍に行く音が前の拍と同じの場合、リピートする音は、指だけでも切れないようにする事もできるのですが、このような部分に一瞬ペダルを入れることによって、リピートする音をレガートに出来ます。結果、音楽が横に流れる助けになります。

執筆者: 大井 和郎

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