ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第1集から) 前奏曲 HWV 426

Händel, Georg Friedrich:Suite Prelude HWV 426

作品概要

楽曲ID:30394
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:2分40秒
著作権:パブリック・ドメイン
  • クリックして画像を開く
  • tab

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (448文字)

更新日:2024年6月17日
[開く]

和音は全てアルペジオにして、即興的に演奏するプレリュードです。全体像を見ることで音楽の流れが判ります。まず前半、後半と分けた場合、1~10小節間を前半、それ以降を後半とします(もちろん別の分け方でも構いませんが、仮にこのように分けてみます)。

前半の和音だけに注目して和音のみを弾いてみて下さい。3小節目から始まり、ソプラノが、A、4小節目でH、5小節目でCis、7小節目でD、と順次進行で上がっていきます、つまりはテンションが高まっていきます。

そこから、9小節目でソプラノはDのままですが、内声が下行して、10小節目でトニック(主和音)に戻ります。

そこから先は、E-durに転調し、14小節目に至っては、Eisが出てきてfis-mollに転調します。後半はそのような意味で、期待されない和音が現れ、驚きと共にテンションは一気に上がります。そのような、和音、調性を考慮し、全体像を見て、強弱をつけ、テンションが上がるところは、例えばアルペジオの速度を速める、音量を上げる、等、工夫をしてみて下さい。

執筆者: 大井 和郎
現在視聴できる動画はありません。  

楽譜

楽譜一覧 (1)