ヘンデル :組曲 ジグ HWV 452

Händel, Georg Friedrich:Suite Jig HWV 452

作品概要

楽曲ID:30393
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:1分10秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (541文字)

更新日:2024年10月17日
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このジーグは楽天的か否か、意見が分かれるところかも知れません。どれが正しく、どれが間違っていると言うこともありませんので、奏者が感じるように演奏して構いません。

このジーグのテーマは、冒頭1小節目、1~2拍間の、GBDCBA という山のような波形です。左手にも出てきますが、右手だけを見たとき、1小節目1~2拍間、2小節目1~2拍間、4小節目ダブルで1~2拍間と3~4拍間に出てきます。

この場合、4小節目のダブルのテーマが最もテンションを高く演奏して良いと仮定します。そうすると、1小節目と2小節目のテーマを比べたとき、2小節目のテーマの方が遙かにレジスターは広いので、2小節目の方を1小節目よりも大きく弾きます。

その要領で後半を見ると、5度内に留まるテーマが、7小節目と9小節目にありますが、7小節目は長調、9小節目は短調という違いがあります。9小節目はd-mollと判断しますので、こちらの方がテンションが高いかもしれません。

13小節目、再びオクターヴの広いレジスターでテーマが出てきます。これは音的にもかなり高い位置にありますのでこのジーグの中ではピークポイントと見なしても構いません。17小節目、再びダブルのテーマが出てきます。奏者はテーマ毎に区別をつけ、変化を付けて下さい。

執筆者: 大井 和郎
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