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ヘンデル :組曲 アルマンド HWV 452

Händel, Georg Friedrich:Suite Allemande HWV 452

作品概要

楽曲ID:30390
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:アルマンド
総演奏時間:2分40秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (438文字)

更新日:2024年10月17日
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ほぼ2声のアルマンドです。声部の掛け合いが特徴的です。このアルマンド方向性を失わないようにすることが大切です。前半ではg-mollから始まり、5小節目でF-durと勘違いしてしまうのですが、E㽇がありませんので、これはB-durのドミナントと考えても良いです。いずれにせよ、g-mollの厳しい雰囲気とは異ならせた音質で5小節目を弾きます。その後、10小節目の最高音Bに向かって、7小節目から徐々に音量を上げてみてください。

後半では、16小節目でd-mollのカデンツ(終止形)となりますが、その他、多くのシークエンスとハーモニックシークエンスがあり、目まぐるしく、調性が不安定になります。22小節目辺りから、再び原調であるg-mollに戻ります。後半のピークポイント、向かうべきポイントは、24小節目の最高音Dとしても良いでしょう。

奏者はこれらの情報から、方向性を失わないように、調によってカラーが変わるように、そしてシークエンス等が平坦にならないように工夫してみて下さい。

執筆者: 大井 和郎