ヘンデル :パルティータ 前奏曲 HWV450

Händel, Georg Friedrich:Partita Prelude HWV450

作品概要

楽曲ID:30340
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:2分10秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・コンペ課題曲2024:E級級
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (499文字)

更新日:2024年6月17日
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このプレリュードは、後半37小節目より、32分音符のスケールが連続して現れ、テクニック的にも技巧を要するプレリュードとなっているのですが、更に、2/2という拍子記号であり、それはこの頃の時代においてかなり高速なテンポを意味します。2/2という2拍子を感じながら冒頭から速いテンポで弾いてしまうと、37小節目に至って困難な状況に陥りますので、37小節目が余裕で弾けるテンポを選択し、それに合わせて冒頭をスタートさせてください。

このプレリュードは故に、トッカータ的な要素を持っていますので、奏者の技巧を発揮する奏法で良いです。

問題は強弱にあります。一切の強弱がこのプレリュードには書かれていませんので、強弱は奏者に委ねられるのですが、あまり細かく楽譜を見ずに、大きく楽譜を見て、ピークポイントはどこであるか、現在上行しているのか下行しているのか、曲の分岐点はどこであるか、等を探してみて下さい。このプレリュードは、強弱が平坦になりがちなので、その点が最も気をつけなければならない事です。しかし、細かい部分で急速に変化する強弱では無く、前述したように大きく曲を見て、徐々に変化する強弱を決定してください。

執筆者: 大井 和郎
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