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シューマン :6つの間奏曲 Op.4

Schumann, Robert:6 Intermezzi Op.4

作品概要

作曲年:1832年 
出版年:1833年 
初出版社:Hofmeister
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:間奏曲
総演奏時間:18分50秒

解説 (1)

執筆者 : 齊藤 紀子 (1153文字)

更新日:2008年6月1日
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シューマンが22歳の時に作曲した作品。作品1のピアノ作品、《パピヨン(蝶々)》が出版されたのは前年のことである。シューマンの日記からは、4月から7月にかけて、この作品を練り続けていたことがわかる。この作品の楽譜は、作曲の翌年にあたる1833年の秋に、ライプツィヒで出版された。作曲家カリヴォダに献呈されている。

第1曲目 アレグロ・クアジ・マエストーソ イ長調 4分の3拍子

4つの音によるモティーフで始まる曲。このモティーフには、シューマンの初恋の女性、アグネス(人妻であった)の名を音名になぞらえたものからできている(A-G(is)-[N]-E-Es[S])。中間部は、実らなかったこの初恋の、焦がれるような夢見の時を思わせる。曲全体を通して、フレーズの長短の対比や、カノンによる書法の積み重ねなど、シューマンに特徴的な手法が多くみられる。

第2曲目 プレスト・ア・カプリッチョ ホ短調 8分の6拍子

この曲は、左右の手のユニゾンで始まる。中間部には、ゲーテの『ファウスト』からの引用、「わたしの安らぎは去った」が添え書きされている。ちなみに、第1曲目で前述のアグネスは、シューマンの「愛するシューベルト」がこの『ファウスト』を基に作曲した歌曲、<糸を紡ぐグレートヒェン>を、18歳の時にシューマンの伴奏で歌っている。

第3曲目 アレグロ・マルカート イ短調 4分の3拍子

この曲では、アグネスは、「A-Gis-E-Dis」の4音となって登場する。激しさと溌剌さを兼ね備え、若々しさが感じられる。そして、和音の妙なる移ろいが味わい深い和声となっている。

第4曲目 アレグロ・センプリチェ ハ長調 8分の12拍子

この曲集の中では比較的規模の小さい曲である。和音を多用しており、所々に連打や、半音階的な細かい音価の動きがみられる。第7小節から第8小節にかけては、この間奏曲集と同じ年に作曲された《ピアノ四重奏曲》の一節が聞かれる。

第5曲目 アレグロ・モデラート ニ短調 4分の3拍子

多声的に書かれた部分と、左右の手のユニゾンの部分、ホモフォニックな部分とが対置されている。中間部は、カノンによる書法が特徴的である。シューマンは、この曲について、7月13日付の日記に次のように綴っている。「愛する第5間奏曲。僕の心はすべてこの中に入っている。言い尽くすことのできない愛から生まれたこの曲に。」

第6曲目 アレグロ ロ短調 4分の3拍子

左右の手のユニゾンで始まる。大きなフレーズに分散和音が添えられた部分もみられる。この曲の弾き始めは、前の第5曲目からのアタッカとはなっていない。そのぶん、心身の準備が必要とされていると言うこともできるだろう。

この間奏曲集は、第3曲目から第5曲目までをアタッカで演奏するよう、指示されている。

執筆者: 齊藤 紀子

楽章等 (6)

第1番

調:イ長調  総演奏時間:3分00秒 

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第2番

調:ホ短調  総演奏時間:3分30秒 

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第3番

調:イ短調  総演奏時間:4分00秒 

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第4番

調:ハ長調  総演奏時間:1分20秒 

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第5番

調:ニ短調  総演奏時間:4分00秒 

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第6番

調:ロ短調  総演奏時間:3分00秒 

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